心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

考えの甘さ!ってなんだ?


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子どもや部下を育てるということは、いつかは独り立ちさせようと思っているはず

 

まあ、今の世の中「さっさと独立してよ」といいつつ、全然独立させる気の無い自己愛性人格障害者が沢山居るのは事実なんだけど、とりあえずそういう人達は置いておくとしよう

   

我が子もそうなんだけど、何でも出来る

 

たぶん10才以上年上の人とでも同等の事をこなす

 

だからって、大人と同じように独り立ち出来るのか?っていうと全然だ

 

まだまだ甘い!!って感じるところだらけ

 

今の人達って、ネットで調べれば何でも正解が手に入る

 

YouTubeでやり方を教えて貰える

 

親や上司より、その検索の仕方も上手で短時間で正解が手に入る

 

だから、失敗する事がたぶん昔に比べて凄い少ないのかも

失敗して試行錯誤したり、微調整したりする必要も無いから、ピンポイントで正解の情報を手に入れるスキルばかりを身につけて成長していく

 

最近の「何でも出来る」ってたぶんその情報を手に入れる方法を豊富に持っていて真似が上手にできるってだけなんだ

 

はて、確かに何でも出来るけど、何でも出来ても独り立ち出来ない理由って何?って考えてみた

 

「自分で考えて自分で組み立てる事」なんじゃない?

 

今の人達はパーツを作るのは完璧だけど、それを組み立てる事を大人になるまであまりやっていないのかも

 

課題が与えられたら完璧にこなすけど、その課題がなんのために与えられたのかを全く考えていない

 

「これ、直して!」って言われたら直すけどじゃあ何でそこを直してって指示が出たのかなんてあんまり考えないから、最終的に何も出来上がらない

 

要するに、お野菜を切るけど、煮ることもしなければ味付けもしないようなものだ

 

これじゃあ一人で料理が出来るようになんてならない

 

その状態で「料理できるぜ!」なんて言ったら、「甘いな!」って言われるのは当然

 

「仕事できるぜ!」って言ったって、そんなの子供だって調べて出来るかもって思う

 

でも、パーツを作るのは完璧なんだ

 

教える方が何かを始めたばかりの時は全然出来なかった事が簡単に出来るのに、教える方がそれをこなせる位になった頃に出来ていた事が放っておくと全く出来ない

 

いつまで経っても、パーツ作りばかりで組み立てが出来ないのかも

 

だから、いきなり何かを任せても何から手をつけたらいいか分からず、パニックになっちゃうかもしれない

 

これ、私も子供達を育てる時に「足りていなかった!」と最近反省している

 

家族の一部に「これさえやっておけば文句を言われない」って感じの風がふわ~っと吹いてくる

 

独り立ちするには、組み立てる力をつけなきゃダメなんだ

 

どうすればいいんだろうな

 

日常で組み立てをさせないといけない

 

何がしたいか?そのために何が必要か?を考えて、必要な事を一つ一つやっていく事が大切かのこも

 

足りないなと思う事があっても、本人が気がつくまで手を出さなくてもいいのかも

 

失敗したらやる気が無くなっちゃうけど、やる気が出るまで待ってみないといけないのかも

 

見守るってそんな事かも

 

今の時代は「皆がせっかちで皆が完璧」ってところから始まっている

 

この時代では何かを考えて組み立てて完成させる過程は、実は凄く面倒でリスキーな作業なのかもしれない

 

圧倒的に足りてないこのリスキーな作業にぶち当たるのがいつか知らないけれど、そのいつかが突然やってくると、不登校とか出社拒否とか鬱とかになる人もいるのかもって思う

 

甘い!の中身って…今の時代だからこその問題点を持ったかなり面白いものだった

 

それを鍛えながら人を育てていけたらいいな!