心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

体育が嫌いで不登校になる子を減らしたい

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9月は運動会シーズン

運動会前1ヶ月の学校は、体育の授業ばかりなのが当然

 

そんな中、運動の出来ない子供達にとって学校に行くのは、たぶん地獄の様な日々

 

「あいつがいるから勝てねーな」とか「あいつ走り方変じゃね?」とか「あの子と組むのやだな~」とか子供達の中で否定される言葉が飛び交う

   

先生が「倒立が出来ない子は練習してきてね」とか「出来ない子は頑張ろうね」なんて励ましてる様な言葉は、出来ない子供達にとっては否定される言葉と何ら変わりがない

 

しかも、倒立なんて家で練習出来ない

 

倒立が出来ない子の家では、そもそも倒立は重要では無い

 

倒立が出来たっていい大学にはいけないし、なんなら6年生の組体操の時期だけを乗り越えればいいと思っているだろう

 

そんな親達が倒立を教えようと思うのは「周りから置いてきぼりを食いたくない」位の理由

 

運動会はそんな子達にとっては乗り越えるというよりやり過ごす時間

 

ただただ苦痛の時間かもしれない

 

昔から学校で元気な子は体育の出来る気の強い子供達なんじゃないかと思う

 

逆に言えば、運動会は運動の出来る子供がヒーローだ

 

今は昔よりも親達が子供達を比較する

 

産まれた時から、成長は人並みか?発達は人並みか?比較する

 

運動の出来るヒーローがいる運動会には、運動の出来ないへなちょこがいる

 

私の学生の頃だって、運動が出来るヒーローは沢山いた

 

でも、勉強が出来るヒーローなんてそんなにいなかった

 

何でも出来るなら別だけど、運動が出来ない勉強が出来る子がヒーローになるのは、他人の家の中だけかもしれない

 

「あの子勉強出来るよね」と他人の親は言うもの

 

結局、学校の体育は運動の出来ない子供達にはとにかくやり過ごす時間で、運動会はやり過ごす時間が増えて学校には行きづらい

 

仮病を使っても休みたいだろうし、熱が出て来る子だっているかもしれない

 

体育が原因で夏休み明けから不登校ももしかしたら多いのではないかと思う

 

これが最近は5月

 

新学期が始まって、クラスでの自分の立ち位置を決める頃に運動会

 

当然、運動の出来る子供達が幅を利かせて、運動の出来ない子達は小さくなったりひねくれたり妬んだり

 

運動の出来ない子達が集まって「体育が出来たって将来役に立たないのにね」なんて言うのも、出来ない自分を肯定するための手段だったりする

 

不登校もいじめもそんなところから加速する

 

しかも、体育って運動を教えてくれる時間ではない!

 

運動が出来る先生が子供達の出来たという結果だけを見る時間

 

どんなに努力しても、運動が出来ない子が出来る様になる事は稀

 

勉強とは全く質の違うものだと私は思う

 

だからこそ、運動が出来ない子に運動の楽しさを教えたい

 

皆より出来なくても楽しく動ける方法や、出来る様になる楽しみや達成感を教えたい

 

動く事で頭を使って心を安定させる術を身に付けてもらいたい

 

 

 

いじめる子には原因があります

 

不登校にも原因があります

 

どちらも原因の一部は劣等感で、それを何とかするために、運動を上手に取り入れる事は出来るのかもしれないです

 

不登校の手前のような子供達の中で、運動が原因の子は多いはず

 

運動を教えることを通して、親子の健全な心を育てられるお手伝いを出来ればいいなと思っています