我が子は私立中学一年生の10月頃から完全に不登校になりました
原因は、妬みとLINEによるいじめ
地方なので、あっという間に知らない人にまで噂は回り、人間不信になって、家から出られなくなりました
しかも、逃げ場にしていた大好きな趣味でも、先生や親たちによる壮絶ないじめ
まさかの出来事に親の私も事実確認がなかなか出来ず、対応があまり上手くは出来なかったのかもしれません
とにかく我が子と沢山の事を話しました
何も心に届かない時がほとんどだったけれど、とにかく向き合った日々でした
お陰で子供との信頼関係は強固になったのかなと思います
色々な事に心を壊して対応しようとしていた我が子を何とか立ち直らせようと、子供の事やいじめる人の事を調べていく内に、気がついたらこんな風になっていました
今は周囲の助けもあり、我が子は成りたい職業に向かうために高校に通って大学を目指し勉強をしています
もう、完全に不登校からは脱出した感じですし、戻ることももはや想像すら出来ません
壮絶な日々だったけれど、出会った人や出来事に感謝です
あの苦しい日々がなかったら、きっと今の我が子はありません
どん底まで落ちてそこから這い上がる経験をしたことで、これから生きていく上で大切な人や思いを得ることが出来ました
それは、我が子の中にあるもので一生無くなってしまうことは無い財産だと思います
大変だった分、掛け替えのないものを手に入れたと思います
当たり前の物事が一気にキラキラと輝く素晴らしい物に見えるのですから、そりゃー見ている世界もこれからの人生も変わります
同じ物が全く違う物に見えるなんて、想像出来ませんでした
世の中には不登校からそのままニートになって自立出来ない人もいると思います
だから、不登校になると親も子供も最悪を想像して焦ります
とにかくそこから脱出しなければ!と思います
でも、きっと物事はそんなに早くは解決出来ません
そして、もし原因が学校にあるのなら原因のある学校に戻る事が出来ないのは当然です
これが原因だろうと本人も親も思っていたとしても、実は全然違う所で気持ちを消耗して、学校で人間関係を潤滑に出来るほどの気力が出ないこともあります
原因が周りも本人にもなかなか分からないのです
我が子も最終的には転校しようが良いクラスだろうが学校に足が向くことはありませんでした
色々な場所で消耗した心は、最終的には学校を思うことも出来なくなっていました
その時点では、そんな自分に目を向けることも出来ず「行ける!」「出来る」と信じて「行かない!」「やらないだけ」と思い込んでいました
「行かない」ではなく「行けない」と認めることも「やらないだけ」ではなく「出来ない」と認めることも正直一人ではとても無理だと思います
支えてくれる人が居て、支えてくれる人がいることを信じて「ちっちゃい自分でも構わない」と思えるのだと思います
支えてくれるのは親だったり、友達だったり、もしかしたらペットだったりもするかもしれません 今なら、ネットで遠くの人と繋がれるかもしれません
居なくなりたい位しんどい時は、きっと誰にでもあります
そして、本当はそこから自分一人では脱出出来ないのです
一人で頑張ろうと思っていませんか?
誰も助けてくれないと、助けてくれる誰かを待っていませんか?
助けを求めてもがいても、実は誰にも気がつかれない位かくれてもがいているのかもしれません
仮面を被っている偽りの心に手を差しのべてくれる人なんていません
自分をきちんと把握出来ない人は、自分に嘘をついている人です そんな人を、信じてくれる人なんていないのは当然なんです
それなのに相手をせめてばかりいませんか?
相手を責めたりイライラするのは、自分の理想と現実のギャップがあるからで、相手が悪いのでは無いのです
他人が自分理想通り動かないのなんて当然です
「居なくなりたい」のは誰のためですか?
厳しいけれど、理想に届かない自分をただ認められないだけかもしれません
学校に行けない自分も、友達が一人もいない自分も、何も言い返せない弱い自分も、勉強が出来ない自分も、暴力的な親にでも愛してもらいたいと思ってしまう自分も、全て自分なんです
まずは、自分で認めてあげてから誰かに助けてもらったほうがいいと思うんです
ただし、なかなかそこまで自分で持ってくるのは大変です
助ける方にも覚悟がいります
その方法は色々あるとは思うんですが、もし助けるなら、まずは自分を把握して前を向いて進んでいかないと、「子供はそれで良いんだ!」ってはならないと思うんです
迷っている大人に、頼る子供は居ません
子供達は特に親を思っているからです
親に負担をかけたい子供は、いないのです
だから、負担を掛けても関係が壊れない信頼関係が築けないと、負担をかけることは無いのです
今の現状を脱出するために、なんとか助けたい大人は、子供を置いてまず自分が先に脱出する事だと思います
そして、あいにく自分の親はそんな親ではないなと思う人は、動いてみて身近な自分の理想の大人を探すべきだと思います
親じゃなくても助けてくれる人は沢山居ます
家族や学校や職場が全てでは無いです
もっと広い世界を自分の目で見て、大きな自然の力を肌で感じ、その中の蟻みたいな存在の自分が居ても居なくても、世の中が何も変わらないのだと感じた方がいいと思います
学校に行けなくても、毎日つまらない日々でも、お金持ちでも貧乏でも、どうせ生きるのなら自分の為にしか生きられないのだと分かればいいのかもしれません
他人からいじめられても、不登校でも引きこもりでも、その経験を全て生かして生きていけたなら、その嫌な出来事もただの経験です
その出来事をずっと引きずって動かないとしても、それは自分でした選択でいじめた人のせいにしても、いじめた人はあなたの人生の前を歩いてあなたを引っ張ってくれることは無いのです
不登校からの脱出は容易ではないけれど、沢山の支えを得て自分の為に生きるための自分と向き合う時間と思って、時間を掛ければいいと今は思います
誰でも脱出出来るし、逆に誰でも動けなくなる時はあると思います
脱出の方法も得るものも全て違いますが、ネガティブな事ばかりでも無いです
お先真っ暗でも、ずっと続く事は無いし、もし何十年もそれが続いたなら、それは自分の選択の結果です
今の自分は今までの自分の選択でしか作られていないのです
なんて思います
そんな私もまだまだ成長途中
周りにも自分にも結構イライラしています…
日本の学校も苦手です
ただ、どう変えたらどうなるのか?なんて分からないです
私の出来ることをそっとこれからも続けようと思っています