心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

子供が大きな病気になった時教えてもらった事

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我が子が1歳の誕生日を迎える直前に病気になった

 

風邪の診断に納得が行かず、病院を2件はしご、その後日付が変わる頃に救急で行った3件目でそのまま入院

 

先生の「今夜が山です」の言葉にどうすればいいのか分からずうろたえた

   

検索結果が出ないまま、使った薬は効かず、次の薬に…

 

夕方から駆け回って夜中までクタクタだった

 

入院するも、周りは全て救急の子供ばかりの病棟で、機械の音が鳴り響く

 

一睡も出来ず、何も出来ないのにそこにいるしか無い数日間

 

そして、山を越えてから続く小さい子の入院期間

 

子供に寄り添う日々が本当に大変だった

 

子供が小さい時の入院は予想以上に大変だ

 

子供は時間の感覚がないので、いつ親がいなくなるのかが分からない

いつ戻って来るかも分からない

 

子供が寝ている間の、ほんの少しの時間だけが親に自由な時間

 

我が子はまだ離乳していなかったので、朝晩は母乳をあげていた

 

入院後は、退院するまで完全に赤ちゃんに戻り、離乳食もほどほどに母乳ばかり飲んでいた

 

不安からか、豊かだった表情も無くなり、退院後半年位能面の様な無表情な顔だった

 

いくら子供の医療費が無料になっても、生活がめちゃくちゃになるのでお金が掛かる

 

親の食事も睡眠もめちゃくちゃだし、兄弟が居たら、兄弟の甘えたい気持ちや思いには答えられない

 

親は頑張らなきゃと思いつつ精神的にボロボロになる

 

我が子がいた病棟では、我が子の入院期間は短い方だった

 

もっと大変な子供達が沢山いて、命の事や生かされる意味を考えさせられる毎日だった

 

私はそれまで、命が大切だと思っていなかった事に気がついた

 

自分があまり好きではなかったし、大切に思われている実感も無かった

 

子供が産まれたものの、守るものだという認識も薄かった

 

多分、自分がそれほど守られている実感が無かったからかもしれない

 

そんな私に我が子は病気になって、生かされていることを教えてくれたのだ

 

当たり前だけど、子供は自分ではない

 

自分以外の人間を生かす為に、どれだけの人がどれだけの労力を使っているかなんて、考えてもみなかった

 

子供と親が一心一体の小さい時だからこそ、周りの支えが全てみえて、実感出来るのかもしれない

 

我が子が小さい時の大病で教えてくれた事は、誰もが沢山の人の思いで生きているという事だったのかも

 

なんて、実は今頃思ってみた

 

もちろん、その時も心が揺さぶられる様な思いも気づきも沢山あったけど、だいぶ経ってから思う事もある

 

子供が病気で心が壊れそうになっても、立ち直ればいい

立ち直れないなら、無理しなくてもいい

 

今そこにあるものに向き合って、沢山の事に気がついて、全てを吸収して大きくなっていけるなら、多分困難は最大の栄養源なはず

 

子供が病気でも障害でも、不幸じゃないし、親が悪い訳でもない

 

誰かを責めても誰かのせいにしても、何も解決しない事に気がついてゆっくりと進んで行ければいいなと思います