「塔の上のラプンツェル」を初めて見た
あれ、継母のゴーテルは自己愛性人格障害者
子供を可愛い可愛いと過保護に育てるが、自分がきれいでいたいために子供の魔法を独り占めしたいだけ
外に出ると危ないし、子供は一人じゃ何も出来ないと、優しく何でも与えるが、別に子供を心配しているわけじゃない
「あなたは私がいないと何にも出来ない」と我が子の自己肯定感を優しく下げる
「そんな魔法の髪を持っているあなたは恐ろしくて誰にも愛されるはずがない」と言い、可哀相なあなたを愛してあげるのは私だけだと自分だけしか頼れない事を何度も言って聞かせる
「誰もがあなたの髪の毛を狙っている」と外の世界には誰も味方がいない事を教える
ラプンツェルは外の世界を知らないのだから、嘘をついたって構わない
でも、小さなところから世間が見える
成長して疑問を持つようになる
外に出ている人を見たり、外の世界がたのしそうだと思って、外に出ようと思うもの
「反抗と裏切りの匂い」と表現されている
親は「こんなにあなたの事を思っている私を裏切るの?」と子供の良心を揺るがす事実を突きつけてくるのだ
「どうせ後悔する」
「どうせあんたなんか愛してくれる人はいない」
「どうせ泣いて帰ってくる」
自分が親を裏切った悪い子になるのは、子供にとってはいたたまれない
ただそれだけじゃない
自己愛性人格障害者は、生まれたときからずっと自分の思う事を全て感じ取って、その感じ取った思いを自分の思いだと思う様に、子供を訓練して育てて来ている
親との関係がそれしか無い自己愛性人格障害者の子供が、その親の思いを裏切る事は、自分を裏切る事と一緒
自分の思いは親の思い
自分の外に出たい思いは、とても小さくて、犠牲にしても良い思い
どちらを取るかと思った時に、結局親の思いを取ってしまうことは想像がつく
このお話では最後はハッピーエンドだが、自己愛性人格障害者の子供が独立して自立する事は難しい
結婚しても、配偶者に親と同じ事をしてしまう場合も多いし、親が相手と上手くいか無いように子供の知らないところで画策して親のところに戻って行ってしまう事も多いかもしれない
素敵な親が別にいるならそこに行けばいいけれど、実際はこの継母の様な親が実母
素敵な王子様も友達もいない、誰もが自分の能力を奪いにくる敵だと思っているところに、親を裏切り出ていく強さなんて、なかなか持てない
これが、自己愛性人格障害者のターゲットから簡単に抜け出せない仕組みなのに、外から見ると全然分からない
あんな継母捨てればいいじゃん!
友達なんて、すぐに出来るよ!
あんなに可愛いなら素敵な人が現れるわよ!
なんて周りが言ったって、そんな事を言う周りは絶対に助けてくれない
あれは、自己愛性人格障害者の子供のお話だけど、自己愛性人格障害者の子供は何十年も掛けて作られて、もしかしたら一生親の思いに苦しめられる
大変だ!
でもね、実際はあんな親は捨てればいいの
友達はすぐに出来るの
そして、性格も素直だったら素敵な人も現れるの
「素直は自分を隠さないこと」
「自分に嘘をつかないこと」
これも自己愛性人格障害者や自己愛性人格障害者の周りにいる人には高いハードルかも
誰もが難しい事を簡単に言うけれど、本人には簡単な事では無い
簡単な事では無いけれど、それが脱出する最善の道である事は事実
そんな事実を受け止めて、自己愛性人格障害者の子供やターゲットが羽ばたいていける日が来ることを私は願っているかな
自己愛性人格障害者のターゲットが脱出するのに90分は短すぎて、難しいテーマなのかもなんて思いました
我が家では、ゴーテルを「〇〇ちゃんのママだ!」と言っています
継母では無いけれど…