「いい子ね」「ママの言う事もよく聞くし、キチンとしてるし偉いね」って他の子の事を私が言うときは、決してその人もその子供も褒めていません
なんなら、出来ればその人とは今後喋りたくない位
いい子は、危険です
子供なんて、本当はお猿みたいなもんなのです
お腹が空いても疲れていても寂しくても眠くても機嫌が悪いし、そんなに親の言う事なんて聞きません
普通は
良い子じゃなきゃいけないからいい子なんです
良い子じゃなきゃ許されないからいい子なんです
自分の気持ちが表に出せないから出さないのであって、元から落ち着いた子なんてなかなかいないのです
お腹が空いて機嫌が悪いのに、機嫌を悪くするとお母さんが「私にご飯を今すぐ作れってことなの?」って怒られると分かっていたら、機嫌が悪い自分は押し殺そうとします
眠いから駄々をこねたくても、駄々をこねたらお母さんが「こっちも疲れてるのにあんたが駄々をこねていたら優しくしない悪いお母さんって周りに言われちゃうでしょ!」って皆の見えない所で強い口調で言われるとしたら、「ごめんなさい」と眠くなった自分を責めるかもしれないです
子供は大体ねる前は煩い!
テンションがおかしくなって、機嫌が物凄い悪くなったりずっと喋り続けたり…
でも、自己愛性人格障害者の子供達はいつでも静かでいい子なんです
当たり前の自分の気持ちや思いを言葉にしてしまうと大好きなお母さんが気分を害します
しかも、自分がお母さんを攻撃してしまったと思うのです
子供は自分が悪い子だから、お母さんは気分を害すると思います
だから、自分の気持ちを出す事はとっても怖い事だし、いけないと思うのです
ずっとずっと、お母さんのために静かにママの近くに寄り添ってるのです
かたや、自由でお猿みたいな子供達は、どんな自分だって親は愛してくれるのだと知っています
駄々をこねても、バカヤローと叫んでも、親はそんな自分に明日も明後日もご飯を作ってニコニコ笑って「おはよう」と言ってくれると疑わないのです
(もしかしたら文句をいいながらガミガミとご飯を作っているかもしれませんが…それだって、怒ったから次の日のご飯がなくなる事はありません)
いい子じゃなくても、自分の気持ちを素直に話して出してもママは子供に「攻撃された!」なんて言われないのです
子供が親の前でいい子じゃないのは、親を信用している証拠です
そして、親の前ではめちゃくちゃな子の中の外ではキチンとしている子は、どこでどういう態度を取らなければいけないのかを分かっているという事です
自立しているのだと思います
自己愛性人格障害者の子供達は、親の前では物凄いいい子ですが、外に出たら意地悪をしたり、人をばかにしたりするんです
親には気が付かれないように嘘もつきます
親の前では絶対にいい子じゃないといけないのです
外で何かがあった時は必ず家でお仕置きがあります
毎日親に捨てられそうな不安を持って生きているのです
外でニコニコしているのに家で怒り狂っているのも問題なのです
親が見ていない時にキチンとやっている子と親が見ている時にしかキチンとやらない子とでは、小さい頃の差はそれほど無いのですが、両端にいる全く違った育ち方をしているのです
それを分かっての「いい子ですね」は、私の中ではちょっぴり嫌味なんです
ほめ言葉ではないほめ言葉でちょっぴり気持ちを発散しているのです
あとはあまりうちの子供達に近づいて来ないように願うだけです
外に出てるよりママの前でいい子なんて、怖いです
この先、反抗期も無かったら、立派な自己愛性人格障害者を育てているのかもしれません