心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

他人を操作して失敗を押し付けて

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親子だと分かりやすい?

上司と部下でも良いかも


子供が忘れ物をしないようにと、学校の用意を全てしてあげる母親

鉛筆も削って、ノートも制服も全てを用意してあげる

もし子供の立場だったら、どう思うのかな

そんなおうちの子は用意は親にやってもらって当然の事だと思っているはず



現に忘れ物をしたらそういう子は「ママが入れてくれなかったから!」って言うはず

それは子供から見たら当然じゃない?

そこの家では用意するのはママのお仕事なのだから

でも、そこでお母さんは

「自分で用意しないあなたが悪いじゃない!」なーんて言わないかな?

「ごめんね」って言うのかな?


いつも用意するのは母親なら、忘れ物をしたら当然母親の責任

本当なら母親が痛い思いをしなきゃいけない事

でも、忘れ物をして困るのは子供

親に謝られても、嫌な思いは子供がする


痛い思いをするのが本人じゃない事には本当は他人が手を出すべきではないと私は思う


最後まで責任が取れる事ならしてあげてもいいとは思う

それを実行するのであれば、用意をしたら忘れ物をした時点で速攻親が持っていくとか…忘れ物をした子の親がダメな親ねって言われるとかね

責任は子供にあるのだから、実際はそんな事言う人はいない




だったら…やっちゃいけないのかも


上司と部下だってそう

部下が失敗しないようにぜーんぶ先回りして言ってあげる上司っている


失敗したらその責任って全て上司がかぶるのかな?

そんなわけ無い

もちろん、仕事がやりやすいようにしてあげる事は上司にとって大切な事かもしれないけれど、それと上司全部やるのとは違う


そうなったら、部下は上司の手が足りない時の雑用をこなすだけの人になってしまう

きっとロボットでも構わない上司にとってただのコマでしかない


部下や子供が人間なら上司の思い通りには動かないし、勝手にミスもする

その度に、自分の思い通りに動かない子供や部下にイライラして怒鳴って怒って脅して操作する

ミスを許さないロボットの代わりのコマ達だから、そんな事しちゃうのだ


自分で考えられるようにして、最終的に自分で全てをやって全てに責任を持つことが、子供や部下を育てるっていう事

子供や部下が失敗しないようにと手を出して、親や上司が考えてあげた失敗しないだろうレールの上をただ歩かせていれば、年が経ち成長して失敗しないで成長出来るなんて大間違い


なんとなく、外から見たら素敵な親だし出来る上司だし、親のレールを歩く良い子だし、言う事を聞くいい部下だけど、ずっとそのレールを引かなきゃ進めない子供と部下


「他人は自分の意志では動かない」


いくらレールを引いても勝手に失敗するし、一生懸命やってもらいたくても勝手にサボる


他人である子供や部下が自分の意志でレールを外れようとする事を阻止して、心を乗っ取り、親や上司の思うレールの上だけを歩けと操作して、出来なかったら怒り狂って知らんぷり


レールが無くても歩ける様になる事が成長

自分で考えて出来る事が自立


最後まで責任が取れない事はやってあげない方が良くない?


そんな親や上司は、子供や部下が出来なくても失敗しても、そこを自分の想像力の欠如だと反省することはなく、自分の引いたレールを間違っているとも認めず、子供や部下の事を「出来ない奴だとか言っちゃうんだろうな〜

ずるいなあ


そんな事だから、優秀なコマを持っているかどうかを他人と比べて自慢する

そんな事だから、優秀なコマであるかも他人と比べて優越感に浸る


自分のコマを作っても、心はきっと満たされない

良い子が育っても、その子が自立出来なきゃ親も子も幸せにはなれない

日本人の半分以上がコマになってしまった今、それでも自立した人達は、幸せに暮らしているのかもしれない



他人を操作してコマを育てて勝ち組になれたとしても、自分で責任さえ取れない、一生幸せにはなれない人達

自己愛性人格障害者ってそんな人達


あの人達の世界は、勝っても哀れなんて何だかあべこべな世の中かも