心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

体をコントロールする事は心をコントロールする事

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発達障害とかの子供達は、歩き方や走り方が何だか不器用な感じの子が多いです


まず、体を自分の思った通りに動かすって、どういう事かなと考えてみましょう

「手をここに置いたまま足を前に出してね」って指示が出ているとすると、手は動かさないという指示を頭から手に出します

次に足を前に出す指示を頭から足に出すんです

2つの指示が出ていると、頭は2つ同時に指示を出す事になります



そして、実は動かさないという指示は、落ち着くという指示と似ています

ウロウロと動いてしまう子にとって、動かさないというコントロールはしにくいですが、遊びに置いて「動かさない」って指示は時間をかければ出来るようになるんです

動かさないって指示が上手に出来るようになれば、落ち着くという指示もほんの少し出来るようになります


結果、落ち着きの無い子供達や癇癪を起こしやすい子供達に楽しく運動をさせて、走り方を少し直したりすると、落ち着いたり、癇癪を起こしにくくなったりします


体をコントロール出来る様になると、心も安定していきます
心を静めるのも、頭からの指示だからです

心が安定してくれば、体もコントロール出来る様になります
心が静まるので、他の指示が聞けるようになるんです

そして、体を使う事は頭を使う事に繋がります

頭を使って、色々な回路を作って繋げていくと、考える事が出来る様になります

物を観察したりするのが苦手な子も楽しく興味のある観察なら出来るので、遊びながら楽しく観察していったり、上手な子の真似をしたりすると、色々な事が出来る様になったり、考える事も出来る様になったりするんです


だから、障害のある子は発達段階で運動を取り入れると改善される事はあるだろうなと思います(私の主観です)


ただ、障害のある子は運動する機会が余り無いです

元々体力の無い子はそれでもいいのかもしれませんが、ADHDの子達などは体力の有り余る様な子は多いです

体操教室とかで、途中でフラフラしてしまうと周りの子に迷惑ですし、先生も困ってしまいます


初めからお断りされる所も多いし、お母さんのフォローも大変たと思うんです

だから、難しいなと思います


効果は必ずあると思うのですが、どこかでがっつり運動を取り入れる研究ってやって頂けないのでしょうか?

ほんと、気になります


ちなみに、うちの教室は、大人も子供も障害のある子も受け入れます

障害のある子は親の責任でウロウロして何も出来ない日もあるのを覚悟での参加にはなってしまいますが、どんな方でも続けて来る方は体も改善しますし何より心が安定します


なので、どんな方でも体が上手に動かせるようになるためだけに運動を始めるのではなく、心のコントロールをするために運動を始められてもいいのかなって思います


なんて、言ってしまいますが大人が運動を始める場合は先生との相性が全てです


興味のある教室で素敵な先生に巡り合う事を願っています