心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

過保護と優しさの違いには気が付かない

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ちびが「おうどんを自分で茹でたい!」と言う

 

「いいよ〜」と私が答える

 

子供が鍋にお湯を入れて火にかける

「重い、重すぎる!、どこまで入れるか見ててよ〜」

 

「頑張れ!あと少し!」

 

子供がおうどんを用意して、回りの紙を外す

「いくつやるの?」

「2つやる」

 

そこでお湯が沸くのを待ちながら片付けをしていた

 

「ん、そろそろお湯が沸いたかも?」

 

キッチンに二人で行くと、夫がおうどんを茹でていた

   

ここまでの経緯を見ていない訳ではない

 

途中、私が他の事をしていたので、夫に見てくれとお願いしていた

 

でも、お湯が沸いても子供を呼ばない

 

そっと自分でやってしまうのだ

 

なぜか?

 

ハッキリ言って、子供がやると凄ーく時間がかかる

親がやった方が早い

 

しかも、落としたり失敗したりやけどしたりブツブツ文句を言いながらやる

途中で投げ出すかもしれない

まだちょっと出来ないかもしれない

 

結局、親がやらなきゃいけなくなるかもしれない

 

 

だから、自分がやれば皆助かると思う

 

私も自分も子供のおぼつかない状況にイライラしながら見なくて済むし、あっという間に終わる

 

子供に危ない目に合わせなくて済む

 

これは、優しさだ

 

と、夫は信じて疑わない

 

私しかその場に居ない場合は、弱音を吐いてその場から居なくならない限り全て子供にやらせます

 

危なそうなら、出来そうな方法を探します

自分では10分で終わりそうな事でも、子供がやれば1時間はかかります

 

この日は1時間半後には私だけ出掛けなければいけない予定でした

 

もしかしたら、私だけ食べれないかもしれないと覚悟を決めて見守っていました

それでも良いかなと思う位、私はおなかが空いてはいませんでした

 

夫が鍋の中に箸を入れている姿を見て、子供はしょんぼりしていました

 

「子供がやるって言っていたのだからお湯が沸いたら声かけてくれればよかったのにな」と私は言いました

 

こんな事がしょっちゅうあります

 

あんまりな時は「あなたがやりたかったの?」と聞きます

 

夫は常にやってあげる事が優しさだと思っています

 

子供を見守るのが面倒で、自分がやった方が早いからという自分の都合で、人の気持ちを無視してやる気を潰している事に気が付いていないのです

 

過保護は、何でもやってあげる事ではありません

 

子供の気持ちを無視して、親の都合で手を出し過ぎてしまうことです

 

無視は人間関係では最大の攻撃です

 

そこには「どうせ子供にはキチンと出来ない、時間もかかるから親である自分がやる」と出来ない子供をバカにして出来る自分を見せつける行為が隠れています

 

やる気の行き場が無くなった子供の切なさも分かります

しかも、何でも早く完璧に出来ないのは出来ないのと一緒だと言われ続けると、ちょっとでも失敗するのも怖いし、結局自分は何も出来ないと自己肯定感が下がってしまう

 

夫はそんな子育てをしたいのかな?

 

最近夫が家にいる時間が長いので夫のご都合主義の過保護が目に付く

 

自分の都合なのに、やってやった感が半端ない

 

このご都合主義の過保護が、今子供達が夫を嫌がる一番の原因かなと思う

 

過保護とは、子供のためにといいながら、親の都合で子供の気持ちを無視しまくる攻撃で、攻撃してるにも関わらず子供に感謝をする事を強制する最悪な行為だと思うんです

 

悪気もないし、悪い事をした意識もない

 

そこには優しさなんてないのに、それに気が付くことなかなか出来ないなんて、はて?どうするべきか…