自己愛性人格障害者を封じ込めることができるのか?
10人前後のグループの中に、かなり立派な自己愛性人格障害者が2人いる
1人は長い間このグループに居て、新しく入って来る人に厳しい洗礼を浴びさせ追い払って来た
もう1人は色々なところを引っ掻き回しながら転々とグループを渡り歩き今に至る
この2人を封じ込めながら、快適を保ってグループを維持していく方法を模索中だ
半年前位に2人目の自己愛性人格障害者がこのグループに入って来た
入って早々、自分の思い通りに操れそうな人間を探そうと周囲の気持ちを引っ掻き回し、ターゲットを次々と変えていちゃもんを付けながら、いざこざを作り出す
前からいる自己愛性人格障害者は、それまで散々威張っていたのに、新しい自己愛性人格障害者に格下扱いされてすっかり小さくなっていた
自己愛性人格障害者1人をなんとなく君臨させないようにしていたそのグループに一気に嵐が巻き起こる
そんな中、周りの愚痴をなんとなく聞きながら、この2人のやりたい放題にならないようにとトップの意向に添う形でサポートしてきた
この2人を封じ込めながら、なんとなく誰もが居心地良く居られたのなら、私の今までの経験は生かされるかもしれない
そんな思いもあった
やっとの思いでたどり着いたこのグループのトップの懐の大きさを尊敬していたし、信頼していた
何より、このグループを居心地良くしたかった
自己愛性人格障害者的な考え方なんて、誰もが持っている
周囲の人との人間関係で本来持っているその気質が助長されたり、されなかったりする
常に損得勝負にこだわる人の多いこの世界は、その気質は助長されやすい環境だと思う
そんな中、この2人と共存していく道を模索する事は、私にとっては多きな実験のようだった
そもそも、私自体はこのグループにとっては新参者だ
なんの権力もなければ、つても無かった
でも、トップとの信頼関係はあっという間に構築された
これは、本当に不思議だけれど、人間関係ってそんなものなのかもしれない
自己愛性人格障害者2人がガチャガチャとグループを引っ掻き回している中、トップから私を通してグループ内に伝えることも増えてきた
誰かを上に立たせたい
そんなトップの意向も汲み取れた
誰かが立たないと気がついたらあの2人のどちらかが上に君臨してしまうのは想像出来たので、なんとなく私がその役を引き受けた
でも、なんとなくだ
私が力を持っているという明らかな力関係が見えると、自己愛性人格障害者は取り入るか反発するかのどちらかを選択する
周りが「なんとなくこの人からトップの意向が伝わって来るのかもな~」位に思っている
そんな感じかもしれない
私には権限も置かない状態
私が動かしているわけではない
ただ、グループ内の人の相談に乗って一人一人の自立を促せるようにはしている
一人一人別の人間であって、自分が何がしたいか?どうしたいか?をはっきりさせてこのグループに所属する事をなんとなく説いている
あれから半年、良いグループになってきた
古株の自己愛性人格障害者がほんの少し力を付けて、新しい自己愛性人格障害者の上に立つ
それとは別に距離感を保ちながら皆が一人一人自立しながらこのグループに属している
まだまだ一人一人はゆらゆらしているけれど、なんとなくでも自立しているのでそれほど気にならない
新しい人が入ってきたりすれば、その度に引っ掻き回す自己愛性人格障害者に右往左往する人はいるだろうけれど、それでも何とかなりそうな予感
ここがゴールや完成形ではないけれど、自己愛性人格障害者が居ない所を探すより、自己愛性人格障害者と共存する方が建設的かな
ただ、やっぱり1人では出来ない
きっとこのトップだけでも今のこのグループは維持出来ない
色々な経験を生かして、信念を持って同じ方向を向いている人と、一人一人が自立したグループを作る事は、自立していない人が多い今の社会では難しい
ただ排除するだけでは、自己愛性人格障害者と変わらないのだ
逃げてばかり居ても、自分の居場所が減っていくだけかもしれない
もし仲間がいたら、試してもらいたい
とりあえず、封じ込めることは出来ないけれど、共存することは出来ないことでは無さそうだ!と結論付けてみた