心と身体とピラティスと運動

倉敷・早島でピラティス教室と親子コーディネーショントレーニングしているインストラクターの頭の中を整理するブログ

お互いに依存する方法もあり?

月に一度ほど、工作をしに遠出をする

ある人と2人で物を作る作業をするのだが、いつもかなり難しい作業になる

 

私は仕事の経験と感覚を信じて、この工作に取り組む

 

相手も、私とはちょっぴり違う経験と感覚を信じてて同じ物を作る

 

私一人ではこの工作は出来ないと、私自身は思っている

 

彼女の知識と技術が必要だと思うし、そこのセンスを尊敬している

 

そして、彼女も私の知識と感覚を尊敬してくれている

 

お互いに相手の自分には無いセンスや感覚に一目置ける関係だ

 

この作業の中で「物を作る過程では、こういう方向で行こう」と決断しなければならない場面が何度もある

 

それは仕事でも、ちびの工作でも全部一緒

何かを形にする作業は決断の連続なのだ

 

その場面で、自分一人では決断出来ないほど迷う事ってある

 

どれが正解か確実な正解が無いものは特にそうだ

 

そういう時に、私と彼女は少しだけお互いに依存する

 

「この方向でいかない?」「こういう方向は実際有りです」「やってみましょうか?」「行きましょう!」

 

みたいな会話の中で、相手の言葉と感覚を信じて、自分の知識や感覚との接点を見つけてお互いの方向性をすり合わせて決めていく

 

この作業が何度も続く時間を、今回はなかなか上手く行かなくて6時間も続けてしまった

 

流石に疲れてヘトヘトだけど、なんだか心地よい時間だった

 

私一人では形にならない物が、彼女の手で形になっていく

 

彼女が持っていない感覚を私が言葉にする事で、彼女の手が動く

 

ちょっぴり依存して決断をお互いに委ねて、責任を宙に浮かせてしまった感じが、なんだか絶妙でいい

 

依存する事は良いことではないと思っていたけれど、この依存は何とも心地よい

 

自分の責任で動く事は本当に大切な事だけど、その責任が重すぎる時は、お互いに自立した状態で、少しだけ責任を転嫁しながら、前に進む方法も有りかななんて思う一日だった

 

お互いに迷った理由も考えた過程も手に取るように分かるからこそ、相手を思いながら手を取り合って前に進もうと出来たのかななんて思う

 

いつもは、小一時間で終わる作業に6時間もかかるのはもう勘弁だけど、得るものがあった時間だった

 

途中、かなり迷走したけれど、何とか出来上がりました

 

また来月、こんな素敵な時間が訪れますように